1次 経済


1次試験のうち、一番ハマりやすいのが、経済です。


他の2科目と比べ、抽象的でざっくりとしたモデルなどが多いせいか、若手で落とす人が最も多い科目は、間違いなく経済です。


一因として、モデルが抽象的で理解しにくいことや、証券アナリスト向けのテキストでは解説が本当の入門者向けではないことが挙げられます。


経済は、得手不得手がはっきりと別れる科目なので、苦手な場合には、あまりこだわらず公式を覚えて逃げきるという心持ちも重要になります。

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1次 経済 重要な範囲

経済は、ミクロ経済、マクロ経済、金融、国際金融の4つから構成されます。
マクロ経済の配点が40%と高いのが特徴です、また、ミクロ経済も配点にして25~30%分出題されるので、経済学の基本であるこの2つができる人は、すぐに合格ラインに到達できます。


この中で重要な範囲は次のとおりです。


・ミクロ経済学の企業行動
・マクロ経済学のIS-LM、AD-AS
・金融の金融論の部分
・国際金融の為替レートに関する部分


経済学は、他の2科目と比べてやるべき問題数が少ないため、4つすべて重要といえば重要ですが、そのなかで特に重要な範囲を指定していると考えてください。



1次 経済 対策講義

経済は、未経験の人から見ると、何をやっているのかわかりにくい部分が多いです。
そんな中、かなり分かりやすい記載があったので不動産鑑定士の勉強法から引用します。


ミクロ経済=1階微分して最大値を求める、マクロ=連立方程式で解を求める(=方程式の条件を変えたら解がどう変わるかを理解する)、とシンプルに意識すればかなり簡単に理解が進みます。


このとおりです。ミクロ経済学は、効用とは何かなどと考えだすとややこしいですが、企業行動(利益を最大化する行動)をメインに考えると理解が進みます。また、マクロ経済も、IS-LMやAD-ASでは、色々な要素があるが、まぁモデルとして2つの式で景気や金利、物価と景気の関係を示そうとしているだけです。


そういうモデルだと割りきってしまえば、数式としてはかなり簡単なので、公式を覚えて問題に慣れればすぐに得点はUPします。(なぜそのモデルかなど本質論に踏み込むと、ドツボにはまりやすいです。)


なお、金融論や為替レートの部分は、どちらかというと数式よりは、普段ニュースを見ているかなどがポイントになってきやすいです。時事的な出題や、ふわっとした設問も多いのですが、そのあたりは常識で対応するしかありません。読解力がある人や、自分でFXなどをやっている人にとってはサービス問題です。


1次 経済 書籍や勉強方法

この科目は、他の2科目と違い、テキストがTACだけではありません。具体的には、次の4冊になります。


証券アナリスト1次対策総まとめテキスト 経済
証券アナリスト1次試験過去問題集 経済
試験対応 らくらくミクロ経済学入門
試験対応 らくらくマクロ経済学入門


既存知識がある人は、TACのテキストと過去問でカバーできます。ただ、ミクロ経済とマクロ経済を全く初めてやる人にとっては、TACのテキストではハードルが高く、もっと良い入門書が欲しいという人が多いです。(私は経済学部卒のためかあまり実感がないところです。)


色々な入門書がある中、一番評判がよく、若手の得点が伸びたのが上記のらくらくシリーズでした。元々は公務員試験を受験していた若手に教えてもらった書籍ですが、図表の使い方と解説がうまく、解き方が一からよくわかる非常に丁寧な書籍だと思います。


実際、資格試験で経済学を1からやることが少ないせいか、わかりやすい入門書が少ない中、らくらくシリーズは本当によくできています。もちろん、既存知識がある人は必要ない可能性も高いので、まずはTACのテキストを購入し、解説がよくわからないと感じるようなら、らくらく2冊を購入してみることをおすすめします。なお、らくらくをやる場合は、理解に時間をかけるということなので、多少時間がかかることを見ておいてください。


さて、勉強手順ですが、金融や国際金融の多少運が絡む問題よりは、ミクロ経済やマクロ経済の公式を覚えていれば確実に解ける問題をまずは重点的に潰していきます。そのなかでも、ミクロ経済の企業行動、マクロ経済のIS-LM、AD-ASは必須で、まずここのテキストと過去問に取り組みます。既存知識がある人は過去問から、ない人はテキスト→過去問と、その範囲の過去問すべてを3回は解き、確実に得点できるようにしてください。
(やるページ数はかなり少ないです。理解できる人は1週間で完結し、理解できない人は、らくらくシリーズを見ながら3週間を目標にしましょう。)


これだけで、3~4割程度の得点が確保できているので、次に金融や為替レートに関する部分に取り組みます。特に、為替レートの部分は、IS-LMの延長線上にある問題が多いので、理解は容易なはずです。


ここまでを完了したら、1年分の過去問を1度やってみましょう。4~6割くらいの得点になるはずです。他の科目より、得点はばらつきやすくなります。


その後は、マクロ経済学の残りの論点のうち、総まとめテキストの「過去の出題一覧および重要度」で、「◎もしくはA」になっている部分(ほとんどすべてですが)を学習します。テキスト→過去問3回をテーマごとに繰り返しましょう。なお、マクロ経済は覚えればそれで終わりという論点が多く、また内容も非常に単純です。例えば、フィリップス曲線は「むかし、インフレ率と失業率を観測したら、それっぽい関係があったかも」という図を示しただけですし(ざっくり)


多くの人は、この段階で合格ラインに達します。しかし、経済学が苦手な人は合格ラインに達しない場合もあります。苦手な人は、こだわりを持つタイプの理系の人が多いので、そういう人は、ミクロ経済の数式を使う部分を多めに勉強して、得点を稼いでいきましょう。


なお、この科目も、合格ライン確保後、余裕があれば、まだ手を付けていない重要度が高い部分(Aや◎の論点)ついて、テキスト→過去問3度を繰り返してリスクを減らしていきましょう。




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