一次試験の概要と対策方針


証券アナリスト1次試験の概要

まず、証券アナリストの1次試験の概要です。


1次試験は、①証券分析、②財務分析、③経済の3科目からなります。その中でも、証券分析は、財務分析や経済に比べてボリュームがあります。(証券アナリスト試験なので当然ですが)


各科目とも、マークシート試験で、45~50%の合格率であり、難易度は低めと考えてください。
例年、6割前後得点できている人は、全員受かっていますので、6割を合格ラインのひとつの目安と考えてください。


なお、1次試験は科目合格制なので、ひとつずつ受かっていくことも可能です。1年に2回(4月と10月)チャンスがあり、1年(2回)以内に3科目を合格できれば最短での取得に間に合うので、知識がない人は、まずは2科目に集中して取り組むという戦略もおすすめします。(証券分析と財務分析は関連性が高いです。)


それでは、1次試験の対策や勉強方法を紹介します。

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試験対策の概要

まず、すべての科目の特徴として、過去問と同じものが6割以上は出ている点が非常に重要です。


また、マークシート試験で4択問題が多いため、選択肢が絞れればそれだけで得点があがります。最悪、何もわからなくても、期待値25%の問題がたくさんあるわけです。目安として、半分の問題を確実に正解できれば、残りの4択問題を適当に解答しても50+12.5点=62.5点の期待値があるので合格ラインに達しています。


これらを踏まえ、過去問でよく出る部分を分析し、集中して取り組み確実に得点し、それ以外は運任せで良いので選択肢を絞って期待値を上げるという戦略で十分です。実際、すべてを確実に得点するのは専門家でも難しいほど範囲は広いです(少し誇張)。それを理解した上で、メリハリを付けて合格を見据えた勉強をすれば、短期でもすんなり合格できるわけです。悪く言えば「受かればいい」ということです。


つまり、1次試験の肝は、取捨選択になります。実は、勉強する以前の問題なわけですね。重要度の違いや効率性がわからず、何から何まですべてをやろうとする人ほど、よく落ちます。(すべてやれる人はもちろん合格できますが、そう多くはありません。)資格試験なので、幅広い知識習得も重要ではありますが、まずは得点を効率よく上げることに専念するようにしましょう。(結果のほうが重要です。)


勉強方法の概要

では、これらを踏まえ、どのように勉強していくかです。
詳細は後述の科目別ページに記載しますが、共通するポイントを記載するので押さえておいて下さい。

 ・通信教材は開かない
 ・過去問のうち一部分に絞り集中して取り組む
 ・絞った部分が確実にできるようになり、余裕があるならその他の部分に手をつける
 ・理解できなければ、市販のテキストなどで補う(か、わかる人に聞く)

これだけです。

ちなみに、私が若手向け勉強会でやることは、過去問のうち勉強する順に確認テストを実施するだけです。要は、勉強する範囲・勉強する順序を誘導し、勉強したか確認するだけなのです。(他には、質問に答えたり、わからないトピックスについて入門書を紹介する程度です)


とにもかくにも、①まずは重要な部分を集中し②それ以外は余裕があればやる、という順序を忘れないでください。書けば当たり前に感じるかもしれませんが、効率を考えず、本があれば頭からがっつり進んでいくだけの非効率な人は非常に多いです。(大手サラリーマンの特徴かもしれません。もちろん、時間や能力に余裕があるなら問題は起こりませんが。)


なお、余裕があるなら、TACの過去問を1冊まるごと何度も解いて解答を覚えてしまえば、余裕で合格ラインを超えることができます。(TACの過去問は、テーマごとに問題がまとめてあり、ムダが少ないので、短期で合格を目指し範囲を絞る場合には、非常に使いやすいです。)自分の既存の知識や、勉強できる時間と相談の上、やれる人は、過去問を全部できていればまず大丈夫ということも覚えておきましょう。


ところで、TACやLECなどでは証券アナリストの講座が実施されていますが、予備校の謳い文句に乗せられてすぐ受講するのではなく、「テキストや過去問を読んでもわからない」+「まわりに教えててくれる人がいない」+「どうしても資格取得をしたい」場合に、初めて活用を検討するくらいにしておきましょう。


科目別対策ページ


証券分析

財務分析

経済



注意点

文系で経済の知識もなく数式が苦手な人などは、勉強する科目の順序に特に気をつけましょう。
下手に証券分析から行うとモチベーションがガタ落ちしやすいからです。


私がよくおすすめする勉強順序は、財務分析→経済→証券分析です。


まずは、四則演算レベルの計算と記憶がメインとなる財務分析を勉強し、証券分析に共通する論点を学んでいきます。そして、経済学に入り、多少数式や金融の専門用語になれた上で、証券分析に本腰をいれるという勉強順序です。特に、財務分析は簿記に通ずる部分も多く、やりやすいという人は多いです。
(2次で最も重い証券分析を最後にやる方が、2次試験の勉強の際忘れる部分が少なく流れに乗りやすいという含みもあります。)


なお、経済学部の人は経済から、理系の人は(ミクロ)経済もしくは証券分析からがおすすめです。


要は、自分が一番ストレスを少ないものから始めることが、モチベーション管理ひいては効率的な勉強法につながりやすいのです。初めでコケたらやる気が起きないのは、人間ですし当たり前です。



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