試験の難易度と合格率


証券アナリストは、特に若手や学生が試験に合格していると、日本の金融機関ではかなりの高評価につながります。これは、中にいる人間としての感覚としても、他社に聞いてみた感想としても間違いありません。


では、この試験の難易度はというと、個人的な意見としては、やや簡単~普通な試験程度です。
金融としての知識自体が、世間一般では珍しいので、難しい印象を受けやすく、また数式を使うため対策しずらい面はたしかにあるのですが、フラットに見た難易度は2次試験でも簿記2級くらいだとイメージするのが正解です。


「そんなことはない、もっと非常に難しいことをやっている!」という意見も当然理解できるのですが、これには理由があります。

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たしかに、証券アナリスト試験は、科目数が多く、また、カバーされている範囲は非常に広いため、実際に資産運用に従事している人でも、これらをすべて習得するのは困難なほどです。(すべて習得したレベルの人は極々少数しかいません。)


しかし、試験合格だけを見据えた場合、話は違います。相対評価の試験であり、受験者の中には引退後の自己研鑽として受験されている高齢の方や、主婦など専門性が少ない人もかなり存在します。


そして、非常に重要なポイントである合格率です。合格率を見ると、大体
1次は、40~50%(3科目の科目合格制)、2次も、40%前後です。(参考リンク:1次2次


年度で合格率に多少ブレがあるものの、受験者の中心は仕事の合間に勉強する社会人であり、専門性がない人も多いという中、半分弱の人が合格できる試験なのです。いくら範囲が広く中身が難しく見えようが、決して受かりにくい試験ではありません。特に、勉強時間が取れて頭も働く学生や、若手社員にとってはなおさらです。むしろ、学生や若手社員は受かりやすい試験と思うのが正解です。


よくある失敗例としては、試験の教材や過去問をみて、すごい難しいと挫折する人や、まじめ過ぎるため全部を詳しくやろうとしてドツボにはまる人などです。しかし、できなくても、そこそこ合格できるような試験であり、よく出る部分とわかりやすい部分を絞って勉強すれば合格はできるのです。


金融について初めての人は、いきなり難しい用語や数式がでてくると戸惑う部分もあると思いますが、「簿記2級にうかるくらいの努力をすればいい」「全部できなくても問題ない」という割りきりをして、勉強するモチベーションを上げることも重要です。


なお、合格したことを自慢したり威張る若手社員が、なぜか結構な数で存在します。たしかにすごいといえばすごいですが、一方で、冷ややかな目で見る人もかなり多いので、うれしくても控えておきましょう。

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